横浜市在住のおでかけ好きの地元ライターがとっておきの横浜の魅力を、地元民目線で紹介します。
横浜といえば、みなとみらいや中華街を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、観光地として有名な場所以外にも、横浜にはたくさんの魅力的なスポットがあります。
横浜市に長年住んでいる方々に、「観光地だけじゃない横浜のおすすめスポット」を聞いてみました。
「観光地として有名ではないけれど、とても魅力的な場所」
「ぜひ市外の方に教えたい穴場のスポット」
など、今回はJR横浜線沿線、横浜駅から長津田駅までの横浜市内のエリアから4ヵ所をピックアップしてご紹介します。
第1弾
「横浜市民に聞いた観光地じゃない横浜のおすすめスポット」
紹介場所:弘明寺商店街、根岸森林公園、シーサイドライン、山手イタリア山庭園
目次
1.横浜港の歴史を伝える「神奈川台場公園」(JR横浜線東神奈川駅周辺)
“台場といえば、東京のお台場をイメージしますが、実は横浜にも「台場」があることを知ってほしい!埋め立て地の中にある神奈川台場公園は、かつて砲台場として使われていた場所の一角。駅からは少し離れた静かな公園で、横浜の歴史を感じられます。”(40代、男性、会社員、横浜在住歴25年)
「神奈川台場」は横浜港を防衛するために1860年に築造された巨大な砲台場。台場の周囲は西洋城郭様式の石積みで築かれていて、設計したのは勝海舟だそうです。公園内の案内板には神奈川台場についての解説が詳しく書かれています。
実際には、1899年に台場が廃止されるまで一度も実戦に使用されることはありませんでした。
この公園から少し南へ行った場所に台場があったようです。
一見普通の公園に見えますが、実は横浜港の歴史の一端を伝える場所でもあったんですね。
現在、台場の大部分は地下に埋もれていますが、台場の石垣の一部を公園近くの路地で見ることができます。
基本情報
住所:横浜市神奈川区神奈川1-7-23
アクセス:JR横浜線東神奈川駅から徒歩14分
2.八重桜の名所「菊名桜山公園」(JR横浜線・東急東横線菊名駅周辺)
“菊名桜山公園の八重桜がおすすめです。毎年ソメイヨシノの季節が終わったころに見られる濃いピンク色の景色はとてもきれいです。住宅街の中にある公園で、高台にあるので、辺りが開けていて気持ちが良いです。八重桜の季節でなくても訪れたい公園です”(30代、女性、横浜在住歴20年)
JR横浜線と東急東横線の菊名駅から徒歩15分の場所にある「菊名桜山公園」。もともとは第一カーボンという会社が所有していた桜の森で、長く「カーボン山」と呼ばれていました。
2001年にマンション建設予定地となりましたが、地域住民による自然を守る活動が続けられたことから、公園として整備され、2008年に菊名桜山公園が開園しました。
園内を覆うのは約200本の八重桜で、ソメイヨシノが散りはじめる頃、園内が濃いピンク色に染まります。
緑豊かな公園は地域の憩いの場で、お散歩や散策に来る方も多いです。
基本情報
菊名桜山公園
住所:横浜市港北区菊名3-11
アクセス:JR横浜線・東急東横線菊名駅から徒歩15分
3.水路沿いの桜とチューリップが見事な「江川せせらぎ緑道」(JR横浜線鴨居駅・小机駅周辺)
“春になると満開の桜とチューリップが川沿いに咲いていてとてもきれいです。桜の季節でなくても、きれいな水が流れる緑道を歩くと気分が上がります。”(20代、女性、会社員、横浜在住歴14年)
第三京浜道路の港北インターやIKEA港北の近くにある「江川せせらぎ緑道」。横浜市都筑区で有名なお花見スポットのひとつです。
この緑道は、かつてこの辺り一面が水田だった頃に使われていた農業用水路を整備して造られました。
現在、水路には都筑水再生センターで処理されたきれいな水が流れていて、小魚などの生き物も観察できます。緑豊かでのどかな場所なので、桜の季節以外も楽しめます。
基本情報
江川せせらぎ緑道
住所:横浜市都筑区東方町261
アクセス:新横浜駅から市営バス41系統「中山駅北口」「川向折返」行き乗車、「東方町」下車徒歩約3分
JR横浜線鴨居駅から徒歩約25分
4.横浜のピラミッド?「恩田川と鶴見川の合流地点」(JR横浜線中山駅周辺)
“佐江戸町の「都筑水再生センター」近くにある恩田川と鶴見川が合流する三角地帯の階段。どうやってあの場所へ行くのだろう?としばらく対岸から眺めていましたが、何年か前に歩いて行ってみたところ、とても心地よい場所でした”(30代、男性、自営業、横浜在住歴35年)
JR横浜線中山駅近くの鶴見川に架かる落合橋の北側にあるこの場所。恩田川が鶴見川に合流する地点で、階段がピラミッドのように見えます。
視界が開けた、川の流れに囲まれた場所で、階段は河川敷まで続いています。
晴れた日や夕暮れ時には、この階段に腰掛けている人の姿が見られました。犬のお散歩で訪れる方も多いようです。
この場所に行くには、鶴見川のさらに上流にある県道140号川崎町田線「千代橋」の脇の道から入っていきます。地元民でないとなかなか訪れない場所ですが、そこには気持ちの良い景色が広がっていました。
基本情報
鶴見川と恩田川の合流地点
住所:横浜市緑区青砥町
アクセス:JR横浜線中山駅から徒歩約20分
今回はJR横浜線沿線のスポットを紹介しました。この沿線沿いは、地元の人々に愛される緑豊かで魅力的なスポットがたくさんあります。観光地だけでなく、地域の隠れた名所にも足を運んでみると新たな横浜の魅力を発見できるかもしれません。
今回紹介したスポットはこちら
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