横浜市の住みやすさとは?リアルな暮らしを20代移住者に聞いた!

横浜市在住のおでかけ好きの地元ライターがとっておきの横浜の魅力を、地元民目線で紹介します。

横浜のイメージといえば、みなとみらいや中華街などの観光地を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?しかし、地元ライターとして最もおすすめしたいのは、横浜市の「住みやすさ」です。

今回は、神奈川県外から横浜市に移住した20代の男女3人に、リアルな横浜暮らしについてインタビューを実施。移住者の声から、若者が感じる横浜市の住みやすさを紹介します。

横浜市の住みやすさインタビュー①イベントを楽しみながら暮らす(27歳女性/横浜市在住6年目)

ミキさん(27歳女性/横浜市在住6年目/群馬県出身)

赤レンガ倉庫の画像

1人目は、就職を機に横浜市に移住したミキさんです。海のない群馬県出身ということもあり、みなとみらいの風景に心惹かれるものがあるそうです。

―6年住み続けている横浜に、どのような印象を抱いていますか?

ミキさん「横浜というと、みなとみらいや大さん橋、中華街などの観光地の印象が強く、正直に言うと、住む場所というイメージがあまりありませんでした。仕事の関係で横浜に暮らすことになってから、自然豊かな公園が多かったり、ローカルなお店が多かったりと、イメージとは異なる住みやすさに驚いています

―現在、暮らしているまちの住み心地はいかがですか?

ミキさん「私が住んでいるまちの東急東横線・綱島駅は、横浜駅方面にも、東京方面にもアクセスが良く、とても便利です。2023年に東急新横浜線が開通し、新たに新綱島駅ができたことで、新横浜駅へも一駅で行けるようになりました。東急目黒線や東京メトロ南北線に直通の電車もあるので、乗り換えをせずに行ける場所が増え、外出の選択肢が広がりました。

新綱島駅に直結する商業ビルなども開業し、まちの印象がより都会的に変わったと感じます。TSUTAYA BOOKSTOREやオシャレな雑貨屋などができて、買い物の幅も広がりました」

赤レンガ倉庫で開催されたイベントの様子の画像
ミキさんが参加した横浜赤レンガ倉庫のハンバーガーフェスの時の写真

―横浜のどんなところに魅力を感じていますか?

ミキさん「横浜は、自分の趣味にぴったりなまちだと感じています。私は食と音楽が好きなので、横浜赤レンガ倉庫で開催されているイベントによく足を運んでいます。特に、ドイツビールやドイツ料理など本場ドイツのオクトーバーフェストの雰囲気が味わえる『横浜オクトーバーフェスト』は他にはない盛り上がりで、3年続けて足を運んでいる大好きなイベントです。

2023年に開業した世界最大級の音楽アリーナ『Kアリーナ横浜』をはじめ、音楽ライブができる会場が増えているのも嬉しいです。先日は仕事帰りに、歩いてみなとみらいのKT Zepp Yokohamaに行きました。生活をする場所としての住みやすさと、自分の趣味を存分に楽しむこと。この2つが両立する横浜に、これからも住み続けたいと思っています」

ミキさんの場合
出身:群馬県
移住のきっかけ:仕事で都内から移住
最寄駅:東急東横線 綱島駅
横浜の魅力:自然豊かな公園が多い、ローカルなお店が多い、音楽や食のイベントなど趣味を存分に楽しめる

横浜市の住みやすさインタビュー②人の温かさに触れながら暮らす(24歳男性/横浜市在住半年)

ユウヤさん(24歳男性/横浜市在住半年/宮城県出身)

ユウヤさんの画像
ユウヤさん

2人目は、宮城県出身のユウヤさんです。就職を機に上京し、数年都内で暮らした後に、横浜市への引っ越しを決めました。

―横浜市へ引っ越した理由を教えてください。

ユウヤさん「京急線・弘明寺駅にあるシェアハウスに惹かれて、横浜への引っ越しを決めました。僕が暮らしているニューヤンキーノタムロバというシェアハウスは、横浜市を中心に活動するクリエイターやアーティストが多く住んでいます。

初めて訪れたときに、自身のクリエイティビティを最大限に発揮し、創作活動をしている住人の姿に惹かれました。また、弘明寺には建築家ユニットのアトリエがあったり、横浜を拠点に活動する写真家のアトリエ兼スタジオがあったりと、創造的な活動をしている方が多いことも知りました。

自分はアーティストではないけれど、クリエイティブな雰囲気のある街で生活をすることで刺激をもらい、自分も何かに挑戦したい。そう思って、横浜へ引っ越しました」

ニューヤンキーノタムロバの画像
弘明寺のシェアハウス「ニューヤンキーノタムロバ」

―実際に住んでみていかがですか?

ユウヤさん「家のすぐ近くに弘明寺かんのん通り商店街があるので、買い物には全く困りません。観光地のように人で溢れかえっているのではなく、商店街の地域に根付いている雰囲気がとても好きです。

商店街を中心に人の繋がりがあるので、商店街を歩くと、顔見知りになった人に『おかえり』と声をかけてもらえることもあります。暮らし始めて半年しか経っていませんが、そういった弘明寺のコミュニティを、とても心地良く感じています。都内で一人暮らしをしていた頃よりも近所の人と関わりができて、心理的な安心感が大きいです

弘明寺かんのん通り商店街
ユウヤさんが住む弘明寺の商店街

―都内に通勤されていると伺いましたが、不便に感じることはありますか?

ユウヤさん「都内の社員寮から通勤していたときと現在では、ほとんど通勤時間は変わっていません。乗り換えも1回で、片道1時間程度で通勤できるので、特に不便に感じたことはないですね。都内に通勤しながらも地域に根差した暮らしをするのに、横浜はぴったりなまちだと思います」

ユウヤさんの場合
出身:宮城県
移住のきっかけ:横浜で創作活動をする人が集まるシェアハウスへ惹かれて
最寄駅:京急線・横浜市営地下鉄ブルーライン 弘明寺駅
横浜の魅力:地域に根付いた暮らし、商店街による生活の利便性、コミュニティの心地よさ、交通アクセス

横浜市の住みやすさインタビュー③多様な価値観に触れながら暮らす(24歳女性/横浜市在住半年)

アヤさん(24歳女性/横浜市在住半年/長野県出身)

天王町駅の画像
アヤさんが暮らす天王町の駅

3人目は、2024年4月に、地元の長野県から横浜市へ移住したアヤさんです。

―横浜市への縁が全くない状態から、なぜ移住を決意したのでしょうか?

アヤさん「大学生の頃に2回ほど遊びに来た程度で、横浜との繋がりはほとんどありませんでした。仕事の幅を広げるために首都圏への移住を検討したのですが、東京は人が人にあまり関心を持っていなさそう、隣に住んでいる人の顔を知らなそうという漠然としたイメージがありました。

一方で横浜は都心の喧騒から少し離れていて、人と人の距離が近く、地域に根差したものが多い印象があったので、横浜で物件を探しました」

―現在は相鉄線・天王町駅のまちに暮らしていると伺いました。住み心地はいかがでしょうか?

アヤさん「みなとみらいなどの観光地とは異なり、天王町は人が住むためのまちだなと感じています。天王町駅から星川駅は、高架下開発によって新しいものが増える一方、昔からあるお店や文化も大切にされているまちだと感じます。生活の営みが垣間見える商店街があったり、昔ながらの喫茶店や居酒屋があったりするのも、このまちの好きなところです。

利便性の面でも、徒歩圏内に商店街やスーパー、ホームセンターなどお店がたくさんあるので、生活していて困ることがありません。私が今まで暮らしたなかで、天王町は一番住みやすいまちです」

天王町駅付近の高架下の画像
天王町駅から星川駅の高架下を活用し、ショップやレストラン、住居などがそろう星天qlay
撮影=山内コーヘイ

―横浜市のどんなところに魅力を感じていますか?

アヤさん「暮らしてみて、開港都市ならではのおもしろさを感じています。歴史的にも人の出入りが多いまちだからか、外から来る人に対しても壁をつくらず、受け入れる雰囲気がありますよね。

海外の方が出身国のエスニック料理を提供しているお店が多かったりと、横浜にはいろいろなところから来た人たちが気軽に集える場所が多いと思います。多様な価値観の人たちに出会うことができるので、刺激的で、若者にぴったりなまちだと感じています

アヤさんの場合
出身:長野県
移住のきっかけ:仕事の幅を広げるため。都内より地域に根ざした暮らしができそう
最寄駅:相鉄線・天王町駅
横浜の魅力:新しいものも増える、昔からあるお店や文化、多様な価値観の人たちに出会える

「暮らす場所」としての横浜市の魅力

都心へのアクセスの良さや買い物に困らない生活利便性がありながら、人との繋がりがあり、地域に根差した暮らしができる横浜。多様な文化やクリエイティブなイベントに触れられる機会も豊富で、アートや音楽、グルメが身近にあり、刺激的で新しい発見が待っています。日常の中でちょっとした冒険心を満たしながら、自分らしいライフスタイルを築ける街。そんな「ほどよく都会」で「ほどよく心地よい」街である横浜は、若者が暮らすには理想的な街ではないでしょうか?

今回お話を伺った3人に共通していたのが、「横浜は観光地のイメージが強く、こんなに住みやすいとは知らなかった」という声でした。ぜひ皆さんも、「観光地」ではなく「暮らす場所」としての、横浜の魅力に目を向けてみませんか?

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