デートするなら横浜のどこへ行く?横浜の大学生に聞いてきた

横浜市在住のおでかけ好きの地元ライターがとっておきの横浜の魅力を、地元民目線で紹介します。

横浜のデートスポットといえば、多くの人が夜景の美しいみなとみらいを思い浮かべるのではないでしょうか。レトロとモダンが融合した海沿いの街並みは、大切な人とお散歩するだけでも楽しめます。

実際にカップルは横浜のどんな場所でデートをしているのか、横浜市内在学の大学生たちに聞いてみると、定番の観光地から穴場のデートスポットまで聞くことができました。

今回は、その中から横浜の歴史ロマンを感じるフォトジェニックなデートスポットをご紹介します。

【横浜山手西洋館】明治から昭和初期の優雅な西洋の暮らしにタイムスリップ!

山手の建物の画像

“かわいい洋館と庭が残されていて、カメラで写真を撮りながら巡ると楽しい。(横浜市での一人暮らし歴3年目、大学3年生、男性)”

“山手を巡った帰り道に「港の見える丘公園」に寄ると、港の綺麗な景色を見られる。(市外の実家から横浜市内に通学、大学院1年生、女性)”

横浜市の観光スポットとして知られる山手エリアにある横浜山手西洋館では、異国情緒あふれる7つの洋館を無料で楽しむことができます。

みなとみらい線「元町・中華街駅」とJR京浜東北線・根岸線「山手駅」近くの丘陵地に広がる山手エリア。外国人居留地として発展したこのエリアでは、現存する7つの西洋館を「横浜山手西洋館」として公開しています。各西洋館では土日を中心にコンサートなどのイベントも開催されており、優雅なひと時を過ごせるのも魅力です。さらに全ての洋館がウエディング会場としても貸し出されています。

ブラフ18番館

ブラフ18番館の画像

「山手イタリア山庭園」内にある大正後期に建てられた外国人邸宅。テラコッタ色のフランス瓦屋根が特徴的な愛らしい西洋館です。外観も内観も白を基調にグリーンのアクセントカラーが爽やかです。サンルームからは、マリンタワーやベイブリッジを眺めることができます。

基本情報
ブラフ18番館
住所:横浜市中区山手町16(イタリア山庭園内)
アクセス:JR京浜東北線・根岸線「石川町駅」元町口から徒歩5分
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/bluff18/

べーリック・ホール

ベーリックホールの画像

昭和5年にイギリス人貿易商ベリック氏が建てた「スパニッシュスタイルを基調とした」私邸。見どころは四つ葉型のかわいらしい小窓に、アーチ状の大きなフランス窓、玄関の美しいアイアンワークの意匠が見どころです。部屋ごとに異なる壁紙の色も楽しめます。

基本情報
ベーリック・ホール
住所:横浜市中区山手町72
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街」駅、6番出口(アメリカ山公園口)から徒歩8分
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/Berrick-Hall/

山手111番館

山手111番館の画像

スパニッシュスタイルを取り入れた大正時代のアメリカ人の邸宅で、「港の見える丘公園」の美しいローズガーデンを見下ろせます。

港の見える丘公園のバラの画像
港の見える丘公園のバラ。画像提供:横浜観光情報

玄関前の3連アーチと1階の吹き抜けホールが見どころ。地階の喫茶室「カフェ・ザ・ローズ」では手作りケーキと香り豊かな天然ローズティーを楽しめます。

カフェ・ザ・ローズのローズティーの画像
カフェ・ザ・ローズのローズティー。画像提供:山手111番館

基本情報
山手111番館
住所:横浜市中区山手町111
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街」駅、6番出口(アメリカ山公園口)から徒歩7分
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate111/

エリスマン邸

エリスマン邸の画像

大正時代の貿易商の邸宅。「近代建築の父」と呼ばれる建築家アントニン・レーモンドが設計。昔の厨房部分に落ち着いた雰囲気の喫茶室「カフェ エリスマン」があり、パスタやケーキなどのメニューを気品あるお皿でいただくことができます。

カフェエリスマンのパスタの画像
カフェエリスマンのパスタ「ボロネーゼ 牛の赤ワイン煮添え」。画像提供:エリスマン邸

基本情報
エリスマン邸
住所:横浜市中区元町1-77-4
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街」駅、6番出口(アメリカ山公園口)から徒歩8分
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/ehrismann/

山手234番館

山手234番館の画像

昭和初期に外国人向けの共同住宅として建てられた西洋館。玄関前に連なる柱とバルコニーの意匠が、まるでローマの遺跡を連想させる美しさです。中央の玄関ポーチには4つのドアが対称的に配置されており、共同住宅の面影を残しています。

基本情報
山手234番館
住所:横浜市中区234-1
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街」駅、6番出口(アメリカ山公園口)から徒歩7分
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/yamate234/

横浜市イギリス館

横浜市イギリス館の画像

昭和初期に建てられた英国総領事の公邸。2階から横浜港の眺望を楽しめます。2階の休憩室の丸窓は、港町ならではの船窓がモチーフと考えられているそうです。

港の見える丘公園からの夜景の画像
港の見える丘公園からの夜景。画像提供:横浜観光情報

この西洋館がある「港の見える丘公園」から見渡す夜景は絶景!プロポーズなど記念日を過ごすのにもぴったりな雰囲気です。

基本情報
横浜市イギリス館
住所:横浜市中区115-3
アクセス:みなとみらい線「元町・中華街」駅、6番出口(アメリカ山公園口)から徒歩6分
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/british-house/

外交官の家(2024年9月9日〜2025年3月下旬まで休館)

外交官の家の画像

明治時代の外交官の邸宅で、紅葉の季節に窓辺から眺める木々が夢のように美しい西洋館。全体的にダークブラウンを基調とした重厚感のあるインテリアが特徴的。併設されている喫茶室「ブラフガーデンカフェ」では、高台のテラス席からみなとみらいの景色を一望できます。
※2024年9月9日〜2025年3月下旬まで修繕工事のため休館

基本情報
外交官の家
住所:横浜市中区山手町16(山手イタリア山庭園内)
アクセス:JR京浜東北線・根岸線「石川町駅」元町口から徒歩5分
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/gaikoukan/

西洋館の他にも山手にはさまざまな文化施設があり、多様な文化にふれることができます。ドレスを着て写真撮影ができる、服飾に関する博物館「岩崎博物館」や、レトロなおもちゃ3,000点が展示されている「ブリキのおもちゃ博物館」などに寄り道してみるのもおすすめです。

【横浜山手西洋館】
住所:横浜市中区山手町(以降、各館により異なる)
URL:https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/

【三溪園】日本文化のわび・さびが心に染みる、国指定名勝の日本庭園

三溪園の外苑の画像
三溪園の外苑 画像提供:三溪園

“美しい庭園が見れたり、数寄屋の縁側に座ってのんびりできたり、美味しいお団子も食べられる。イベントも多くて、建築的にも実は貴重なものが保存されている。(市外の実家から横浜市内に通学、大学院1年生、女性)”

西洋文化のイメージが強い横浜市内に、日本文化のわび・さびを感じながらお散歩を楽しめる国指定名勝があります。

三溪園」は東京ドームの約4倍175,000平方メートルの敷地を持つ広大な日本庭園です。園内には京都や鎌倉などから移築された日本の歴史的建造物が巧みに配置されており、荘厳な風情を感じられます。

園内にある17棟の古建築のうち10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されているそうです。

・四季折々の花々との共演が美しい「外苑」
正門から入ると正面に広がる「外苑」。見どころは、大池越しに眺める約570年前に建築された三重塔です。

ライトアップイベントの夜桜と三重塔の画像
ライトアップイベントの夜桜と三重塔 画像提供:三溪園

大池周辺には梅、桜、花菖蒲、藤といった日本ならではの花々が四季折々に咲き、複数の歴史的建造物との共演を楽しめます。

花菖蒲も見られる 画像提供の画像
花菖蒲も見られる 画像提供:三溪園

また、外苑には3軒の茶屋もあり、そばなどの食事から名物の手焼き団子などの甘味まで、さまざまなメニューを味わえます。

三溪そばの画像
三溪園内で食べることができる「三溪そば」

さらに歴史的建造物「鶴翔閣」では1日1組限定で結婚式を執り行うこともできるそうですよ。

・歴史的建造物と繊細なつくりの庭が融合する「内苑」
続いて、もう一つのエリア「内苑」の見どころは、歴史的建造物と日本庭園の融合です。約370年前に建てられた紀州徳川家の別荘「臨春閣」が景観の中心をなしています。

三溪園の聴秋閣の画像
三溪園の聴秋閣 画像提供:三溪園

内苑にある「聴秋閣」は秋の紅葉との共演が特に美しい重要文化財です。紅葉の風情を感じられるこのエリアの象徴として京都から移築されました。

三溪園の内苑の画像
三溪園の内苑 提供:三溪園

もしも雪が降った日に訪れることができれば、雪化粧をまとった内苑の風景は、絶景です。

日本の伝統美を心ゆくまで堪能できる「三溪園」。そこに流れる悠久の時間の中で、パートナーとの絆をじっくり深められそうなデートスポットです。まるで古都のような景色を背景に写真を撮り合うのもおすすめです。

【三溪園】
住所:横浜市中区本牧三之谷58-1
電話: 045-621-0634・0635(8:30~17:15 休園日除く)
時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
入園料:大人(高校生以上)900円
公式情報:https://www.sankeien.or.jp/

歴史ロマンを感じられる和と洋の対照的な横浜市のデートスポットをご紹介しました。昔から現代へと引き継がれた場所で、2人でタイムスリップを楽しみながら、ゆったりとした時間を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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